寝たきりになった老犬への食事の与え方

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足腰が少し弱っているかな?
程度にしか感じていなかった高齢の愛犬――。

ゆっくりとした足取りで普通に歩き回り、食欲も旺盛だったはずなのに、ある日を境に突然立ち上がれなくなることは珍しくありません。

寝たきりになった犬には、どんなものを食べさせればいいのでしょうか。



ドッグフードと手作り食、慣れているほうを基本に

寝たきりと聞くと、食事は流動食のようなものを想像する人もいらっしゃるのではないでしょうか。

いわゆる、固形物の入っていない完全な液体の流動食は、咀嚼する力が残っていない場合に選択することがほとんどです。

もしくは、固形のものを食べると嘔吐してしまう場合、食べたがらないけれど体力を維持するために少しでも何かを体に入れたい場合にも、液体の流動食を用います。

しかし、自力で立ち上がることはできなくなったものの、ある程度食欲がある場合には、それまで食べていたものと内容的に大きく変えなくても大丈夫です。

ドッグフードを食べていた犬ならドッグフード、手作り食を食べていた犬なら手作り食のままというように、 食べ慣れたものをベースにしたほうが、お腹の調子を崩しにくいのは間違いありません。

寝たきりになってしまったからとわざわざ缶詰の流動食に変えたら、かえって下痢をしてしまったという話しは珍しくないのです。



慣れているものをベースにした消化に良いご飯作り

食べ慣れたものを食べさせるとはいえ、胃腸の負担になりにくいような工夫をすることは大前提となります。

たとえば、以前はドライフードをドライのまま食べさせていたとしたら、少なくともお湯やミルク、スープなどを加えて柔らかくしてから食べさせます。

仮に、ドライのまま食べさせてもお腹の調子に影響がないとしても、柔らかくしたほうがいいのです。 なぜなら、固形のままより胃腸に刺激を与えにくくなるのはもちろんのこと、水分をしっかりと摂取させることができるからです。

ただし、あまりたくさんのお湯でふやかしてしまうと、水分が多すぎてお腹が緩んでしまうかもしれません。ジャブジャブに浸す必要はないのです。

どの程度お湯を含ませればいいのかがわかりにくいときは、あらかじめドライフードを砕いてからお湯をかけるようにすると、固さの調節がしやすくて便利です。

簡単なドライフードのふやかし方

【方法1】

ドライフードに加えるお湯を熱湯にすると、ぬるめのお湯より早くふやけます。

熱湯を使うと酵素の力が失われてしまう気がしますが、ドッグフードは製造過程で加熱処理がされているため、生の食材に含まれている酵素は残っていません。

ただし、ドッグフードによっては製造工程の最後に別途酵素を添加しているものもありますので、気になる場合は別の方法で柔らかくしたほうがよさそうです。
【方法2】

ドライフードにひたひたぐらいのお湯をかけ、まるごとミキサーで粉砕します。 水分をあらかじめ入れておかないとミキサーの刃が空回りしてしまうのでご注意ください。

粒が砕けて粗めのペースト状になったら、目的の固さになるまで少しずつお湯(40度程度)を加えていきます。 ペーストの固さは犬のお腹の調子を確認しながら水分を加減してください。
【方法3】

丈夫なビニール袋にドッグフードを固形のまま入れ、めん棒などで叩いて砕きます。

砕いたドッグフード粉にお湯を加えてねり、ペースト状にしていきます。
この方法はドライのまま粉砕するため、何日分かまとめて作り置きができるので便利です。

食欲があるうちは、こういった方法で作ったドッグフードのペーストオンリーでも食べてくれますが、食欲が落ちてくると食べようとしなくなることも。

その場合は、このペーストに手作り食を加えると、食欲をかきたてやすくなります。



食べない犬を、もう一度食べられるようにしたい

寝たきりになったとしても、まったく食欲が落ちない犬もいます。
しかし、ある程度の年齢に達した高齢犬の場合は、動けなくなったと同時に何も食べようとしなくなることも。

そのまま何日も経過してしまうと、体は衰弱していく一方です。

それを寿命と捉える考え方もありますが、一時的に食べなくなっているだけで、少しずつ食事をとるうちにある程度まで回復することもあります。 水だけは飲めるようなら、段階を踏んでいけばもう一度食べられるようになるかもしれません。

強制給餌(器具を使って強制的に食べさせること)によって少しずつ食べられるものを探りながら、 最終的には元の食事に近いものが食べられるようなることを目指します。
【段階1】

シリンジ(注射器の筒の部分)やスポイトを使って水を飲ませます。

嘔吐をしないことが確認できたら次の段階へ。
水を受け付けない場合は、残念ですが天寿が近づいていると考えたほうがよいのかもしれません。
【段階2】

療法食として高栄養に設計された流動食を、シリンジやスポイトを使って少量飲ませます。

嘔吐をしないようなら、様子を見ながらもう少し飲ませてください。
それでも嘔吐をしないのであればさらにもう少しというように、徐々に回数を増やしていきます。

1日の給与量の目安ぐらいまで飲めるようになったら次の段階へ。
【段階3】

流動食が摂れるようになったら、回復期用の療法食(缶詰)を試します。

これは水っぽいペースト状をしているので、一口ずつスプーンで食べさせます。もしも自発的にあまり食べない場合は、強制給餌をするしかありません。

シリンジでは詰まってしまうので、スポイトの先をカットして使うと吸い上げることができます。嘔吐をしないようなら、しばらくはこの食事を続けていきます。

時間をかけて一口ずつ食べさせてあげてください。
この缶詰の療法食を1日の給与量の目安ぐらいまで食べられる頃には、体はずいぶんと元気になっているはずです。
【段階4】

体調の変化を観察しつつ、ドッグフードのペーストと療法食の缶詰をミックスしたものを食べさせてみます。

もしも下痢や嘔吐がなければその状態をしばらく続けますが、調子が落ちたときはすぐに療法食のみ、もしくは流動食との混合に戻してください。

こんなふうに一歩進んだり戻ったりしながら、最終的には療法食を卒業することを目指します。



食べることは生きること

高齢の犬が寝たきりになると、それが10年も続くということはまずありません。
ほんの数日で旅立ってしまうこともありますし、3ヶ月、6ヶ月、1年を一緒に過ごせることも……。

食べることは命に直結しています。
だからこそ、寝たきりになっても一生懸命食べようとする姿を見ると、飼い主は頑張れるのかもしれません。



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