犬が異物を飲み込んだときの応急処置

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自分の生活空間に犬がいる生活は、とても楽しいですよね。
犬といえば屋外飼育が普通だった時代からは考えられないぐらい、現代の犬達は家の中で人と一緒に暮らしています。

しかし、それゆえにときには思わぬ事故が起こることも。
その最たるものとえいば、それは誤飲や誤食事故ではないでしょうか。



誤飲や誤食は命にかかわる危険な状態

変なものを飲み込んだとしても、便と一緒に排泄されることはあります。

しかしそれは、たまたま運が良かっただけのこと。
次も同じように何の問題もなく解決するとは限りません。

飲み込んだものの形状や材質、性質によっては命にかかわる深刻な状況を引き起こしてしまうこともあるのです。

息ができなくなる

飲み込んだものが食道に詰まってしまうと、気道が圧迫されて呼吸がしづらくなります。呼吸ができなければ、最悪は窒息死してしまうかもしれません。

喉を詰まらせてしまったときの応急処置については、以下の記事をご覧ください。

胃や腸に詰まる

異物が食道を通過して胃の中に入ったあと、十二指腸とのつなぎ目(幽門)に詰まることがあります。

すると激しい嘔吐が始まり、飲み込んだときはたまたま食道を通過できた異物が、今度こそ詰まって窒息してしまうかもしれません。

たまたま幽門を通過できたとしても、今度はその先で腸が待ち構えています。
腸で詰まれば腸閉塞を起こし、開腹手術で取り出すしかありません。

処置が遅れれば死亡してしまう可能性もあるのです。

腹膜炎や胃腸炎の原因になる

異物によって胃腸の内部が損傷し、そこから胃腸の内容物が腹腔内に漏れ出すことがあります。

それが原因で腹膜炎を起こすと激しい嘔吐や発熱がみられ、腹水や脱水症状など重篤な症状を引き起こすことがあります。(※腹膜……内臓を覆っている半透明の膜)

さらにはショック状態から血液の循環に問題が生じ、最悪は呼吸困難により死亡してしまうこともあるのです。

また、単にお腹の調子を崩しているだけだと思っていたら、実は胃腸炎を引き起こしていることもありますし、 異物を飲み込んだことなどすっかり忘れてしまうぐらい日数が経過してから腹膜炎を起こすこともあります。

中毒を起こす

異物の材質や性質によっては中毒症状を引き起こしてしまうかもしれません。

胃腸を荒らして嘔吐や下痢を引き起こしたり、成分が血液中に入ることで脳や内臓に障害を与え、最悪は死亡してしまう可能性もあります。


上記のように誤飲や誤食は、「食べてはいけないものを食べてしまった」という事実以上に、実は大変な事態を招くおそれのある危険な状態なのです。





犬が異物を飲み込んだときの応急処置

犬が異物を飲み込んでしまったら、飼い主さんによる応急処置ができる場合とできない場合があります。

胃腸や食道に傷をつける形状のもの

例)つまようじ、竹串、割り箸、クギ、画鋲、プラスチックなど固いものの欠片
無理に吐かせようとすると胃腸や食道に傷をつけてしまうかもしれません。何もしないで一刻も早く動物病院へ。

各種ボール

例)ゴルフボール、テニスボール、野球のボール、犬用のボール
無理に吐かせようとすると食道に詰まるかもしれません。何もしないで一刻も早く動物病院へ。

布製品、紙製品

例)靴下、手袋、ティッシュペーパー、トイレットペーパー
無理に吐かせようとすると食道に詰まるかもしれません。
何もしないで一刻も早く動物病院へ。

ただし、ティッシュペーパーやトイレットペーパーなどの紙類は、飲んだ量が少しであれば吐き出させたほうがよいかもしれません。

どのぐらい飲み込んだかわからない場合は応急処置なしで病院へ。

人間が食用としている植物の種

例)梅干の種、杏の種
大型犬は吐き出させても可。
小型犬は食道が細いため、なにもしないで動物病院へ。

種の中にシアン化合物という中毒物質が含まれているため、万が一大量に飲み込んでいる場合は大型犬であってもすぐに動物病院へ。

ニコチンが含まれているもの

例)タバコの吸殻、ニコチンガム
飲み込んだ直後に気づいた場合は吐き出させる。
飲み込んでから時間がたっている場合、もしくはどの程度時間が経過したか不明の場合は何もしないで動物病院へ。

水分を摂取させるとニコチンの吸収率が高まるため、胃を守る目的で牛乳を飲ませるのはNG。

人間用の医薬品

例)飼い主の常用薬、風邪薬、鼻炎薬のような置き薬全般
吐き出させたあと、一刻も早く動物病院へ。

ただし薬を包装しているPTPシートやアルミシートを一緒に飲み込んでいる場合は、シートの角で胃腸や食道を傷つけるおそれがあるため、何もしないで一刻も早く動物病院へ。

家庭で使用されている各種洗浄剤

例)キッチン用洗剤、洗濯洗剤、漂白剤、シャンプー
胃の粘膜保護のため牛乳を飲ませたら、そのまま吐かせない状態で動物病院へ。 吐かせてしまうと、飲み込んでしまった洗浄剤の成分が食道の粘膜を傷めるおそれがあります。

揮発性の物質

例)灯油、ガソリン、ベンジン、マニキュアの除光液、
何もしないで一刻も早く動物病院へ。
吐かせると揮発性物質に含まれている成分を気道から吸い込み、肺炎の原因になるおそれがあります。


このように、一口に異物を飲み込んだといっても、飼い主さんが緊急に応急処置をしたほうがいい場合と、しないほうがいい場合があります。

よくわからない場合はあいまいなまま判断しないで、動物病院に指示をあおいでください。




犬を強制的に吐かせる方法

塩を使って吐気を催させる方法は、比較的よく知られています。
しかし、食塩や塩水を使った方法は量の加減が難しく、無事に吐き出したあとも嘔吐が止まらなくなることも。

家庭で犬を吐かせるときは、オキシドールを使った方が安全です。

ただし、異物を飲み込んでから1時間以内が目安となるため、それ以上時間が経過している場合、もしくはどの程度時間が経過したか不明な場合は、すぐに動物病院へ連れていってください。
・使用するもの……薬局で売っている消毒用のオキシドール(過酸化水素3%溶液)

・使用する量……体重1kgに対し1cc(小型犬は小さじ1杯程度、中型犬は大さじ1杯程度、大型犬は大さじ2杯程度)
オキシドールは胃の中で胃酸と反応して酸素の泡を発生させます。

これが胃を刺激して嘔吐を催します。
吐いたあとは異物が混ざっているか必ず確認してください。

通常、オキシドールによる嘔吐はおおむね24時間以内にはもとの状態に戻るため、塩を飲ませて吐かせるより体への負担が少ないのです。



異物を飲み込ませない環境づくりが大事

異物を飲み込んでしまったときにどうするかより、本来は異物を飲み込ませない環境づくりをすることが大切です。

すぐそばに愛犬がいる生活は幸せですよね。
しかし、家の中のいたるところに犬にとって危険なものが置かれていることを、どうか忘れないでください。



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